バイリンガル幼児園のリアル体験談|メリット・デメリットをリアルに紹介

「バイリンガル幼児園に通わせたいけど、本当にメリットがあるの?デメリットは?」「我が家にとってベストな選択って何?」――そんな疑問を抱えるママ・パパに向けて、実体験を交えてお伝えします。

わが家には、タイプが正反対の兄弟がいます(小2で2級に合格した長男・小1で3級に合格した次男)。元気いっぱいの息子たちは「勉強よりも体験派」、さらには海外駐在経験も。

息子たちをバイリンガル幼児園に通わせたからこそ気づいた“嬉しかったこと”“ちょっと迷ったこと”、両面を包み隠さずまとめます。

目次

バイリンガル幼児園とは?

「バイリンガル幼児園」とは、日本語+英語(またはその他の第二言語)を使いながら保育・教育を行う幼児教育施設。

日本語環境と英語環境が混ざった環境で、幼いうちから言語や文化に触れることができる点が特徴です。

ただし、語学漬けにすれば必ず“完璧な英語”が身につくわけではありません。そこを理解したうえで選ぶことが大切です。

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通わせて感じたメリット5つ


(1) 英語を「当たり前の言葉」にできる

幼児期という“耳がやわらかい時期”に英語に触れられることは大きな強み。

英語で遊ぶ・話すことが自然になり、「英語=特別なもの」ではなく「英語=日常の一部」になる感覚が育ちました。

(2) 多様な文化・人との出会い

バイリンガル幼児園には、英語ネイティブスピーカーの先生が集まっていました。

その環境自体が、グローバルな視点を養う良い機会になりました。

(3) 英語だけでなく思考力・適応力も育つ

「英語がわからなくても、どう伝えようか?」と工夫する経験を繰り返すことで、言語以外の力(問題解決力・思考力・自己表現力)が育まれるなと感じました。

(4) 帰国・転勤族にもメリット

海外生活経験のあるわが家にとって、英語環境が整っていた幼児園は転勤・帰国後の切り替え時にも安心材料となりました。

「英語に慣れている→日本語学校に戻るというギャップが少なかった」のが実感です。

(5) 親も学びなおすきっかけになる

親も「英語で何を伝えよう?」「子どもとどう英語を楽しもう?」と考えるようになり、家庭での英語環境も変わりました。

結果として、親子ともに“学び続ける意識”がついたのは嬉しい副産物でした。

実は注意したいデメリット4つ


(1) 期待しすぎるとギャップが生まれる

「バイリンガル幼児園に通えば英語ペラペラになる!」というイメージで通わせると、子どもにとってプレッシャーになることも。

実際には、幼児期に英語を“完全にマスター”するのは現実的ではありません。語学の成長には時間がかかります。

(2) コストが高め&送り迎え・環境整備が必要

一般幼児園に比べて学費が高いケースが多く、英語環境維持のための家庭でのフォローも必要になることがあります。

例えば、英語の絵本を用意したり、親も少し英語に触れたり…と“園だけで完結”とは言えない部分があります。

(3) 日本語・英語バランスの難しさ

「日本語もしっかり育てたい」のに、英語環境が強めだと日本語習得のスピードが気になるおうちもあります。

特に帰国後も日本の学校に通う予定がある場合は、「日本語力も並行して育てる」ことを意識する必要があります。

(4) 園によってプログラム・質がまちまち

“バイリンガル”という言葉だけで質を判断するのは危険です。英語ネイティブ教師・カリキュラム・環境・保護者連携など、園により大きな差があります。

見学時に実際の英語使用割合や先生の英語レベルを確認することをおすすめします。

英検との相性も良かった

息子たちが通っていたバイリンガル幼児園は、英検の準会場にもなっていました。

小さい子にとって、慣れた環境でテストを受けられるというのは大きな安心感があります。いつもと同じ教室、知っている先生や友だちがそばにいるだけで、緊張がやわらぎ、実力を発揮しやすい!

また、まわりに「がんばって英検に挑戦している子」がたくさんいるというのも良い刺激になっていました。

合格したときの達成感は、子どもにとって「英語って楽しい!」「自分にもできる!」という自信にもつながります。

英検2級に合格(当時 小2)

実際、わが家ではその後も英検を節目として学習の目標を立てるようになり、「次はこの級を目指そう」と自然に前向きな流れができたと感じています。

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バイリンガル幼児園を選ぶ際のチェックポイント

  • 英語使用割合:園でどれくらい英語を使っているか、説明会で確認を。
  • 講師の英語力・国籍構成:ネイティブがどのくらいか、保育士資格があるか。
  • 日本語環境があるか:帰国後や日本での進学を考えるなら、日本語の補強体制も重要。
  • 保護者とのコミュニケーション:園から家庭への情報連携・保護者参加の機会など。
  • 家庭でのフォロー体制:英語絵本、英語の遊び、海外経験など、園外でも“英語を楽しむ習慣”を作ること。

選んだ理由と通ってみての感想

私たちは、「英語環境+多様な文化」そして「帰国後の切り替え」を意識してバイリンガル幼児園を選びました。

息子が「英語で遊ぶ時間が楽しい」と感じて通っていた姿が印象的。当初は「日本語が遅れるかな?」と不安もありましたが、成長とともにキャッチアップしていき、大きな問題にはなりませんでした。

むしろ、英語も日本語もどちらも育てられた感覚があります。

振り返ると、「通わせたこと」だけが目的ではなく、「家庭でどうフォローするか」がカギだったなと感じています。

まとめ

バイリンガル幼児園には、英語や多文化経験という明確なメリットがありますが、同時にコスト・家庭の関わり・日本語とのバランスなど、考えるべき点もあります。

大切なのは、何を重視したいかを家族で話し、園選びを進めること。

「英語環境を充実させたい」「帰国後も日本語力を保ちたい」「家庭でも英語を楽しめる時間を作りたい」…

それぞれのご家庭にとってベストな選択は異なりますが、幼児期から英語環境を整える選択肢としての「バイリンガル幼児園」、わたし個人としては かなり推せます!