小学生向け英語多読|Magic Tree Houseで広がる!“読書が学びに変わる”英語多読のすすめ

海外駐在中、せっかく気軽に英語の本が手に入るこの機会。「読む力を育てたい!」と思い、我が家では英語多読を少しずつ習慣にしてきました。元気いっぱいの息子たちは「勉強よりも体験派」、もちろん本の虫でもありません。
「どうせ読むなら、わくわくできて学びにもつながるシリーズを!」と探してたどり着いたのが―― Magic Tree House(マジックツリーハウス)シリーズでした。読書が苦手な子でも自然と読み進められるストーリー展開と、読後に「へぇ!」と学びが残る構成が魅力。
ここでは、実際に読んだ経験をもとに、学びにつながるポイントやおすすめの進め方をご紹介します。

「物語の中で“学ぶ”ことができる」――まさに理想の英語多読教材です。
目次
「Magic Tree House シリーズ」とは?
アメリカの人気児童書シリーズで、主人公のJack(ジャック)とAnnie(アニー)が不思議なツリーハウスを通して、さまざまな時代へタイムスリップ!
冒険の中で、恐竜・エジプト・中世・宇宙など、多彩なテーマに触れながら、自然と英語と知識の両方を吸収できます。
| タイトル | Magic Tree House シリーズ |
| 作者 | Mary Pope Osborne(メアリー・ポープ・オズボーン) |
| 出版社 | Random House |
| 国 | アメリカ |
| 対象年齢 | 6〜10歳 |
| 語数 | 約1,000〜2,500語 |
| ページ数 | 約65〜100ページ |
| 文体 | 短くわかりやすい文章構成。冒険や歴史の知識を楽しく学べる。 |
シリーズ構成

以下のシリーズがあります。
- Magic Tree House(#1〜#28)
- Merlin Missions(#29〜#55)
- Fact Trackers(ノンフィクション版)
本のタイトル
📗Magic Tree House(#1〜#28)
当時小1だった長男が最初に読んだのがこのシリーズ。
全28冊、どれも1冊でストーリーが完結しており、4冊ごとに大きなテーマが設定されています。

物語の構成がシンプルで、起承転結が明快。「次はどんな冒険?」と自分から本を手に取るようになりました。

全28冊を読み終える頃には、「英語の読書=勉強」ではなく、“物語を楽しむ時間”として定着していたのがうれしい変化でした。
Magic Tree House(#1〜#28)タイトル一覧
- Dinosaurs Before Dark(恐竜の谷の大冒険)
- The Knight at Dawn(夜明けの騎士)
- Mummies in the Morning(朝のミイラ)
- Pirates Past Noon(正午の海賊)
- Night of the Ninjas(忍者の夜)
- Afternoon on the Amazon(アマゾンの午後)
- Sunset of the Sabertooth(サーベルタイガーの夕日)
- Midnight on the Moon(月夜の真夜中)
- Dolphins at Daybreak(朝のイルカ)
- Ghost Town at Sundown(夕暮れのゴーストタウン)
- Lions at Lunchtime(ランチタイムのライオン)
- Polar Bears Past Bedtime(寝る前のホッキョクグマ)
- Vacation Under the Volcano(火山の下の休暇)
- Day of the Dragon King(ドラゴンキングの日)
- Viking Ships at Sunrise(朝日のバイキング船)
- Hour of the Olympics(オリンピックの時)
- Tonight on the Titanic(タイタニック号の夜)
- Buffalo Before Breakfast(朝食前のバッファロー)
- Tigers at Twilight(たそがれのトラ)
- Dingoes at Dinnertime(夕食時のディンゴ)
- Civil War on Sunday(日曜日の南北戦争)
- Revolutionary War on Wednesday(水曜日の革命戦争)
- Twister on Tuesday(火曜日の竜巻)
- Earthquake in the Early Morning(朝早くの地震)
- Stage Fright on a Summer Night(夏の夜の舞台恐怖)
- Good Morning, Gorillas(おはよう、ゴリラたち)
- Thanksgiving on Thursday(木曜日の感謝祭)
- High Tide in Hawaii(ハワイの高潮)
🧙Merlin Missions(#29〜#55)
シリーズ後半の「Merlin Missions」では、舞台がぐっとスケールアップ。物語のボリュームも増し、文章量も多くなります。

一度は「もういいかな…」と離れた時期もありましたが、小3の秋、再びハマり期が到来!
以前より読解力がついていたこともあり、“読める手応え”を感じられるようになった様子。

まさに、レベルアップを実感できるシリーズでした。
Magic Tree House(#29〜#55)タイトル一覧
- Christmas in Camelot(キャメロットのクリスマス)
- Haunted Castle on Hallows Eve(ハロウィーンの幽霊屋敷)
- Summer of the Sea Serpent(海の怪物の夏)
- Winter of the Ice Wizard(氷の魔法使いの冬)
- Carnival at Candlelight(ろうそくの夜のカーニバル)
- Season of the Sandstorms(砂嵐の季節)
- Night of the New Magicians(新しい魔法使いの夜)
- Blizzard of the Blue Moon(青い月の吹雪)
- Dragon of the Red Dawn(赤い朝のドラゴン)
- Monday with a Mad Genius(狂気の天才との月曜日)
- Dark Day in the Deep Sea(深海の暗い日)
- Eve of the Emperor Penguin(皇帝ペンギンの夜明け)
- Moonlight on the Magic Flute(魔法のフルートの月明かり)
- A Good Night for Ghosts(幽霊たちの良い夜)
- Leprechaun in Late Winter(晩冬のレプラコーン)
- A Ghost Tale for Christmas Time(クリスマスの幽霊物語)
- A Crazy Day with Cobras(コブラとのクレイジーな一日)
- Dogs in the Dead of Night(真夜中の犬たち)
- Abe Lincoln at Last!(とうとうリンカーン)
- A Perfect Time for Pandas(パンダたちの完璧な時)
- Stallion by Starlight(星明かりのスタリオン)
- Hurry Up, Houdini!(急げ、フーディーニ!)
- High Time for Heroes(ヒーローたちの高き時)
- Soccer on Sunday(日曜日のサッカー)
- Shadow of the Shark(サメの影)
- Balto of the Blue Dawn(青い朝のバルト)
- Night of the Ninth Dragon(第九のドラゴンの夜)
- Hurry Up, Houdini!(急げ、フーディーニ!)
📚Fact Trackers(ノンフィクション版)
小3になった長男が夢中になったのが、Fact Trackers(マジックツリーハウスのノンフィクション版)
今までの冒険物語とリンクした、リアルな知識を学べるシリーズです。

長男は伝記や図鑑が好きだったこともあり、「事実を知るのが面白い!」と興味津々。
さらに、英検準一級に挑戦するタイミングで、「知識が足りない」と自分で感じたようで、気になるテーマの本を自ら選ぶようになりました。
特にお気に入りは——

- Titanic(タイタニック)
- Ninja(忍者)
- Soccer(サッカー)
- Leonardo da Vinci(レオナルド・ダヴィンチ)
- Abraham Lincoln(アブラハム・リンカーン)
学びが“試験対策”ではなく、“自分の知りたい世界を広げる読書”に変わっていった瞬間でした。

「お母さんこれ知ってる?」と話しかけてくる回数が増え、英語の本が“会話のきっかけ”になったのも嬉しい変化です。
Magic Tree House(ノンフィクション版)タイトル一覧
- Dinosaurs(恐竜)
- Twisters and Other Terrible Storms(竜巻とその他の恐ろしい嵐)
- Knights and Castles(騎士と城)
- Mummies and Pyramids(ミイラとピラミッド)
- Pirates(海賊)
- Rain Forests(熱帯雨林)
- Titanic(タイタニック号)
- Space(宇宙)
- Dolphins and Sharks(イルカとサメ)
- Ancient Greece and the Olympics(古代ギリシャとオリンピック)
- American Revolution(アメリカ独立戦争)
- Sabertooths and the Ice Age(サーベルタイガーと氷河時代)
- Pilgrims(ピルグリム)
- Ancient Rome and Pompeii(古代ローマとポンペイ)
- Vikings(バイキング)
- The Civil War(南北戦争)
- Moon Phases and Eclipses(月の満ち欠けと日食・月食)
- Rainforests(熱帯雨林)
- Sharks and Dolphins(サメとイルカ)
- Pandas(パンダ)
- Horses(馬)
- Frogs(カエル)
- Polar Bears(ホッキョクグマ)
- Wolves(オオカミ)
- Lions(ライオン)
- Elephants(ゾウ)
- Dinosaurs(恐竜)
- Sea Creatures(海の生き物)
- Volcanoes(火山)
- Tornadoes and Hurricanes(竜巻とハリケーン)
- Knights and Castles(騎士と城)
- Mummies and Pyramids(ミイラとピラミッド)
- Vikings(バイキング)
- Pilgrims(ピルグリム)
- Explorers(探検家)
- Explorers and Settlers(探検家と入植者)
- Explorers and Pirates(探検家と海賊)
- Space(宇宙)
- Solar System(太陽系)
- Emperor Penguins(皇帝ペンギン)
「英語読書」習慣化のコツ
英語の本を手に入っても、実際は「読む時間を作ること」が最大のハードルですよね。わが家では、こんな工夫しています。
🕒 寝る前30分を“読書タイム”として固定
→「毎日続ける」が定着。
🏷️ ジャンル選びは本人に任せる
→親が薦めるより、自分で選んだ本の方が集中力が続く。
💬 読み終えたら内容を一言で話す
→理解が深まり、記憶にも残る。
“英語の本を読む=勉強”ではなく、“生活の一部”として本を置いておく環境づくりがポイントです。
まとめ
Magic Tree Houseシリーズは、英語読書の入り口としてピッタリ!
- 物語で英語に慣れる(#1〜#28)
- 読解力を伸ばす(Merlin Missions #29〜#55)
- 知識を広げる(Fact Trackers)
この流れを通して、“読む力”と“考える力”が同時に育つのを実感しました。

単行本でも購入できるので、まずは1冊から、英語多読の入り口として試してみてはいかがでしょうか?
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