子連れマレーシア国内旅行|プルフンティアン島でウミガメと泳ぎ、クアンタンで子ガメ放流体験

マレーシアの海と自然を全身で味わう旅がしたい!と思い、プルフンティアン→クアンタンを巡る旅を計画しました。

空港のないプルフンティアン島まで、車+船で移動したからこそ、味わえる体験も満載。

子どもたちと一緒に泳いだウミガメ、夜の小さな放流―― そんな思い出を記録します。

目次

プルフンティアン島(Perhentian Islands)とは

プルフンティアンには空港がなく、船でしかアクセスできないため、島の自然がそのまま残っている部分が多いと言われます。よく比較検討されるのが、近隣リゾートであるレダン島。

観光整備されたレダン島と比べると、プルフンティアン島は 自然そのままの雰囲気が強い印象です。

わが家は「タートルビーチ」がある大きい島(東側)滞在しました。

移動手段とルート

KLからプルフンティアン島へのアクセスは、車+船が基本ルートになります(空港はありません ※2025年10月情報)

車で東海岸方面へ向かい、船乗り場 Kuala Besut Jetty(クアラ・ベス) を目指します。

5時間の車移動、船乗り場へ

クアラルンプールから 約5時間の車移動!
深夜に出発、子どもたちは 後部座席で寝れるように車の後部座席用 エアベッドを購入。

船で島へ移動

フェリー所要時間は約 40〜45 分。運賃は通常 RM 35(片道)

いくつか島を回りながら、滞在先の島へ入島。ここで帰りのチケットも入手。

紙チケットなので、濡れて破れないように&紛失しないように注意。

宿泊先:Perhentian Island Resort(プルフンティアン アイランド リゾート)

こちらのコテージに滞在しました。
海辺のコテージで、波の音を聞きながら朝を迎える贅沢さを楽しめます。

【公式HP】Perhentian Island Resort

床に砂が残るのも、自然がそのままの島らしさ
食事は炒飯・ハンバーガーなど 子どもが食べやすいものが多く、レストランの料理はどれも満足できる美味しさでした◎

透明度バツグンの海!

到着日は快晴。海を思いっきり楽しみます!

子どもたちのライフジャケットは、事前にLazadaなどで安く購入して持参(ひとつRm 50ほど)レンタル料と比較しても、2〜3回使えば元が取れます。

コンドのプールでシュノーケリングの練習をしておいたので、到着後すぐに遊べました◎

クアンタン(Kuantan)とは

クアンタンはマレーシア東海岸にあるの都市で、沿岸地方としての生活感と観光要素が混ざる場所。

滞在先は寝るだけなので、民泊での滞在を選びました。夜はしっかり休み、翌日は市内観光とアート・カフェ巡りを楽しみます。

ウミガメの子ガメ放流体験

旅のハイライトは、ウミガメの子ガメ放流体験
夕方に申込、環境保全の説明を受けます(すべて英語)水面に向かって進んでいく小さな命―― 忘れられない瞬間です。

ウミガメの子ガメ放流体験は、ただ可愛いだけではなく、命の尊さや自然のつながりを肌で感じられる貴重な体験でした。

子どもたちにとっても、「生きるってすごいことなんだ」と感じるきっかけになったように思います。

 

ウミガメの放流 詳細(ネタバレ含みます)
Information

① 子ガメとの出会い
小さなバケツの中に、手のひらほどのウミガメの赤ちゃんたちが元気に動いていました。つぶらな目と小さなヒレが本当に愛らしくて、「こんな小さな体で、これから広い海へ行くのか」と思うと、胸がじーんとしました。係の方から、「この子たちは今日、初めて海に出るんですよ(という趣旨の英語)」と聞き、いっそう特別な気持ちになりました。

② 放流の瞬間
いよいよ放流の時間。夕暮れの砂浜に並び、子どもたちと一緒にバケツをそっと傾けます。小さなウミガメが、ヒョコヒョコと砂の上を一生懸命に歩きはじめました。波がくるたびに押し戻されても、何度も何度も前へ進もうとする姿に、思わず「がんばれー!」と声をかけたくなります。子どもも夢中になって応援していて、その様子を見ていると、命の力強さを目の当たりにしたような気がしました。

③ 海へ旅立つ姿
ようやく波に乗って海へ入っていった子ガメたちは、あっという間に見えなくなりました。小さな背中が暗い海の中へ消えていく瞬間、なんとも言えない感動がこみあげてきました。広い海の中で、無事に大きく育って、いつかまたこの浜に帰ってきてくれたら…と、自然と手を合わせてしまいました。

ウミガメの産卵

子ガメの放流の後は、夜11時頃に指定されたビーチに再集合するよう言われ、一旦解散。

卵を産む様子・砂をかける姿・海に戻るシーン、すべてが印象的!短い時間でしたが、ウミガメの産卵を見たこの夜は、家族にとって一生忘れられない思い出になりました。

自然の中で生きるということ、命をつなぐということを、子どもたちにも感じてもらえた気がします。

 

ウミガメの産卵 詳細(ネタバレ含みます)
Information

① 卵を産む様子
夜の海辺に静かに響く波の音。その中に、ゆっくりと砂浜をのぼってくる大きなウミガメの姿がありました。ライトを当てることもできず、暗闇の中でじっと息をひそめて見守る時間。やがて、後ろ足で穴を掘りはじめ、白く丸い卵をひとつ、またひとつと丁寧に産み落としていく姿に、言葉を失いました。
自然の中で命がつながっていく瞬間を目の前で見ることができたことが、ただただ奇跡のようでした。

② 砂をかける姿
産み終わったあと、ウミガメは静かに後ろ足で砂をかけ始めました。まるで大切な宝物を包みこむように、何度も何度も丁寧に砂をかけていきます。その姿がとても優しくて、母親の愛情を感じました。夜風に吹かれながら、その一生懸命な動作を見ていると、「生き物ってすごいな」「自然ってやっぱり尊いな」と胸がいっぱいになりました。

③ 海に戻るシーン
すべてを終えたウミガメは、ゆっくりと海の方へ向かっていきました。波が足にかかるたびに少しずつ体を沈め、やがて暗い海の中へと消えていくその背中を、私は最後まで目で追いました。
なんだか見送るこちらのほうが泣きそうになってしまって…。
長い旅を終え、また新しい命を託して海へ帰っていく姿は、本当に美しく、力強かったです。

 

まとめ

プルフンティアン島からクアンタンまで巡る今回の旅は、海と自然、そして命のつながりを感じる忘れられない時間になりました。

中でも印象的だったのは、ウミガメの産卵と子ガメの放流体験。卵を産む母ガメの力強さと、海へ旅立つ小さな命の姿に、自然の神秘と命の尊さを強く感じました。

観光という枠を超えて、「自然とともに生きること」の大切さを教えてくれた旅になりました。