海外で気付いた「余白ある育児」のメリットとは

家族帯同、ふたりの兄弟を連れてマレーシアで暮らした体験から、学校選び・生活・教育環境など、ガイドには載らない“本音の情報”を紹介しています。 ▶ プロフィールはこちら
「予定ぎっしり育児」から一歩抜けてみませんか?

数年間、長男と次男のまったく違う成長を見てきて強く感じたのは── 余白の時間(なにもしない時間)こそ伸びるということでした。
目次
なぜ「ボーッとする時間」が必要なのか
ハーバード大学教育大学院の研究では、退屈な時間やひまな時間が、創造性を高める という結果が出ています。
スタンフォード大学の研究でも、人は散歩中やリラックス時に、座っている時より60%多くアイデアが生まれると言われています。
つまり──
予定がない時間=脳が整理され、新しい発想が生まれる時間。

子どもにとってはなおさら大事なんですよね。
わが家の兄弟で実感した「余白」が育てた力
長男は、新しいことに挑戦するのが好きなタイプ。
ただし、スケジュールを詰めすぎると「次は?次は?」と受け身になることも。余白時間をあえて残すようにしてから、
・自分で計画して算数や読書に取り組む
・アルゴやチェスの研究時間が増えた
こんな変化がありました。

“退屈な時間から、自分の世界を作る時間”へと変わりました。
一方の次男は、確実に勝てることに挑みたいタイプ。
慎重派で、気分が乗らないと動かない…でも、ひまな時間ができると、
- 絵を描く
- ものづくりに熱中する
- 手品の練習をする
など、独自のクリエイティブがぐんぐん育ちました。

余白が「やらされる勉強」→「自分発の学び」に変えるきっかけになりました。
世界で違う、“習い事”の価値観
マレーシアで暮らして感じたのは、習い事の選び方には、国や文化の価値観が色濃く出るということ。
勉強系(英語・国語・塾)
熱心なのは、中国・韓国・日本の家庭。特に英語は「将来の武器」と考える傾向が強め。
算数・数学系
インド系ファミリーが一気に増えます。算数オリンピック系やシンガポールマスは大人気。
運動系(体操・キックボクシング・サッカー)
欧米系の家庭が多く、体力・メンタル・自立心を育てる習い事を重視している印象。
それぞれに正解・不正解はなく、どれもその家庭の「教育観」なんですよね。
でも、さまざまな家庭を見て強く思ったのは──
習い事を増やすほど伸びるのではなく、“その子に合った選択+余白”がある家庭の子ほど、伸び方がしなやかだったということ。

文化も違えば、子どもも違う。「みんながやっているから」ではなく、その子に必要なことだけを選ぶ勇気が、海外での学びでした。
今日からできる「余白育児」3つのコツ
ダラダラすることを防ぐためにも、やらないこと、代わりにすることを明確にすることが大切です。
- 毎日スケジュールを埋める
→ 週2日は“ノースケジュールデー”を作る - 教えすぎる
→ 子どもに質問して考えさせる - 成果をすぐ求める
→ 1年単位で成長を見る

無理にガラッと変えなくてもOK。週1回5分「ボーッとタイム」 を作るだけでも違います。
まとめ|育児は“比較”ではなく“編集”
子育てには正解がありません。大事なのは、他の子と比べることでも、詰め込むことでもなく、その子の素材をどう活かすか。

余白は、その子の素材が光るスペースです。焦らず、比べず、じっくり育てていきましょう。




